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モノ

仕立て上がりの三勝浴衣展。
名山にて好評開催中です。
ありがたいことに梅雨空の大雨にも関わらず
ご来店くださるお客様がみえて嬉しい営業でした。
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生地の質感や柄、染色の良さを分かってくださるお客様と
市販されているセット浴衣の価格との違いを見てびっくりされるお客様。
二極化しているような気がします。
家具も衣服も大量生産の時代に入ってから
モノの価値基準が変わってしまったのでしょうね。

寺井美奈子著の「ひとつの日本文化論」で印象的だった文があります。(108P抜粋)
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機械が生産を始めたとき、われわれの生活は確かに便利になった。
しかし、その生産量に追われて、ひとつひとつの製品にいのちをつぎこむ精神的余裕がなくなってしまった。つくり手のいのちがこもっていない製品は、使い手にとっても、はっきりうけとめて、己のいのちを托するほどのものでありえようはずがない。ここではそのときどきに役に立てばよいという単なる物質に過ぎず、人間とものとの関係はたまたま汽車の中で隣り合わせた他人同士といった程度のうすい付き合いである。機械でつくられた製品は、つくられた時点で型が完成されたことになり、あとはくずれるまでの僅かな時間を人間とともにすごすにすぎない。そしてその型といえども、人間の心がかけられていないから、中身のないもので、ひとつ役に立てばそのあとはおしげもなく棄てられてしまうだけである。

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テフロンのフライパンを処分する時に「もう棄てたく無い!」と思った気持ちを
文章化してもらったような気がして感動しました。
レトロフトの番頭「古書リゼット」さんから頂きものの本です。
昭和46年に発刊された本なのですが共感すること書かれていて何度も読み返しています。
またご紹介しますね。
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by fudan-kimono | 2016-06-16 21:33 | 商品紹介
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